切り枝生産用に植栽した河津桜のジョイント仕立て部分を指さす職員=河津町役場横のほ場

 ■「品質均一化が課題」 

 発祥地ブランドを生かした河津桜の切り枝生産販売を目指す「河津町河津桜切枝商品化研究会」は、東京・大田市場に4回、計約300本を試験出荷したと28日、発表した。本年度の出荷は終了、新年度は品質の均一化が課題という。また切り枝生産用の河津桜を町役場横ほ場に30本植栽した。特別な仕立てを施し生産モデルになるよう栽培する。

 試験出荷したのは、町内で切り出し選別した剪定(せんてい)枝で年末から1月20日まで。1本(長さ約1メートル)当たり150~200円程度だった。まだ切り枝用に仕立てていないため品質が不ぞろいになった。研究会は「改善し、定期的にまとまった量が出せれば250~300円程度を目指せる。規格外の枝の活用も検討したい」と話した。

 切り枝生産用の河津桜は、3年生を植栽した。早く収穫でき作業をしやすくするため木同士をつなぐ「ジョイント仕立て」にしている。県農林技術研究所伊豆農業研究センターの指導を受け、パイプで高さ約1・2メートルの棚を作り接ぎ木しながら誘引する。本格的な収穫まで7年ほどかかるとみられる。

 研究会は町、JA伊豆太陽、町商工会、町観光協会、町農業経営振興会と県でつくる。切り枝商品化は農業振興、耕作放棄地解消、観光業との連携強化などの狙いがある。

 【写説】切り枝生産用に植栽した河津桜のジョイント仕立て部分を指さす職員=河津町役場横のほ場