地権者や体験プログラム業者に事業の説明をする宮下CEO(左)=南伊豆町の下賀茂熱帯植物園

 ■地権者、登録前向き

 空き地を車中泊の旅行者に有料で貸し出す取り組みが南伊豆町で始まっている。東京都新宿区の「カーステイ」が提供するサービスで、ウェブ上の手続きだけで登録場所に寝泊まりできる。サービスは1月末に始まったばかりだが町内には早くも登録駐車場が設けられ、今後さらに複数の地権者が登録を予定しており広がりを見せている。

 ウェブ上の地図で希望場所を指定し決済すると、専用コーンの置かれた現地の駐車場を利用できる。利用料は地権者が決め1泊500円~3千円ほど。利用料の40%は、手数料・保険料などとして同社が徴収する。整備されたキャンプ場の場合は20%。

 地権者の登録料は無料でコーン輸送費も同社が負担する。現在の登録駐車場は全国40カ所余りで、町内では入間のさくらテニスクラブ裏山が登録済み。伊豆地区では他に熱海市と沼津市西浦にある。

 1月30、31日に同社の宮下晃樹・最高経営責任者(CEO)が同町を訪問。下賀茂熱帯植物園や一条竹の子村、菜根譚村で事業を説明し登録を依頼した。ある施設経営者は「土地を遊ばせても仕方ない。ぜひやりたい」と前向きに話した。

 町内では弓ケ浜海岸や道の駅・下賀茂温泉湯の花で無償で車中泊をする旅行者が多く、騒音などで住民から苦情が出ることもある。道の駅では桜祭り期間の保全協力金に応じない例がみられる。宮下CEOは「ホテル泊、民泊ときて次は車中泊だ。南伊豆の狭いエリアに複数拠点を設ければ、選択の余地ができ訴求力も高まる」と話した。

 登録は同社公式ウェブサイトから行う。問い合わせは同社〈電03(3546)9329〉へ。

 【写説】地権者や体験プログラム業者に事業の説明をする宮下CEO(左)=南伊豆町の下賀茂熱帯植物園