■光ファイバー網町内全域整備、19年度目指す

 南伊豆町は22日、2019年度当初予算案を発表した。懸案だった光ファイバー網の町内全域整備を筆頭に、出産祝い金増額による子育て支援や防災などを重点に編成した。一般会計は前年度比1・7%減の49億8千万円で50億円を割ったのは2014年度以来。岡部克仁町長は「光ファイバー網を第一に子育て、観光、防災と力を入れていく」とした。

 光ファイバー網整備は現在回線がない南崎、三坂、三浜、南上の一部で行う。総事業費5億円のうち、3億3340万円を町が負担(うち2億円は過疎債を充当)19年度中の完成を目指す。

 出産祝い金は従来の約3倍とし第1子が15万円、2子が20万円、3子が25万円。ほか小学校の通学定期券補助の要件を4キロから2キロに緩和した。

 石廊崎再開発は管理棟や緑地が未完成だが、予算計上を見送った。補正予算で対応し全ての完成は20年になる可能性もあるという。

 歳入では自主財源の町税が0・2%減の8億5007万円、借金にあたる町債は11・4%減の4億3310万円。

 人件費は0・8%増の8億9493万円で、2年連続で町税を上回った。特別会計含む総額は2・3%減の87億195万円。

 ■旧湊病院敷地の施設整備不計上 CCRC事業

 南伊豆町は2019年度予算案で、旧共立湊病院における生涯活躍のまち(日本版CCRC)事業の施設整備費を計上しなかった。土地取得の遅れで時限的な地方創生推進交付金の活用が困難になり、土地代高騰もあり暗礁に乗り上げた。

 交付金は5カ年の縛りで、21年度に期限が切れる。病院敷地では19年度に土壌汚染除去工事が行われ、病棟解体にも工期2年がかかるとされる。

 19年度は病院近くの旧杉並区職員寮(16室)改装費600万円など、生涯活躍のまちづくり事業に4862万円を計上した。岡部町長は「当初の事業は厳しい。湊病院跡地再開発という形では撤退もある」としつつ「別の場所でも継続を考える」と述べた。

 【図表】南伊豆町予算グラフ