30年ぶりに御開帳された弁財天像=西伊豆町安良里

 ■あすまで多目的広場の堂に移し開扉

 西伊豆町安良里で21~23日、安良里港口の弁天島に祭られた秘仏・弁財天像の30年ぶりの御開帳(祭典委員会主催)が行われている。初日は弁天島から会場の多目的広場に設置されたお堂に像を移し、住民らの前で開扉した。

 午前7時に委員らと龍泉寺の小幡晃道住職が弁天島の社から像を取り出した。港から同広場までは、地元の子どもや御詠歌会とともに行列を組んで移動した。

 多くの地域住民が集まった午前8時に開扉され、彩色された高さ25センチ(台座を含む)ほどの「弁天さん」が姿を現した。住民たちは列を作り、順番に手を合わせて、焼香した。

 30年ぶりの“再会”という人も多く、祭典委員会の高木和宏代表もその一人。「漁村だった安良里では海上安全、大漁祈願などを願う特別な意味を持つ。以前と同じ姿の弁天さんを見て、長年安良里を守ってくれていると感じた」と話した。

 22日は午前9時から漁船パレード、9時半から大法要、10時半から浦守神社で神事を行う。23日の午後3時に閉扉する。期間中は同広場に模擬店も並んでいる。

 弁財天像は同地区の守り神として長年信仰されている。御開帳は30年に1度行われる。高木代表らによると、確認できている最も古い記録は1689(元禄2)年となっているが、「第1回」との記述がないため、「弁天さん」の歴史はさらに古いだろうという。

 【写説】30年ぶりに御開帳された弁財天像=西伊豆町安良里