期日前投票する有権者=松崎町生涯学習センター

 ■街頭演説に町民少なく 「判別されたくない」

 議会解散に伴う松崎町議選(定数8)が告示され、12人の候補者は激しい選挙戦を展開している。新議会で、不信任案が再び提出され可決されれば失職する長嶋精一町長も自身の考えに近い候補者の応援に奔走している。一方、3月議会で不信任案に賛成した前職の候補者は、過半数の議席を確保し、町長を失職に追い込みたい考えだ。町内各地区で両陣営が火花を散らしている。

 16日のある候補者の演説に先立ち、長嶋町長は若い力(新人)による議会刷新の必要性を強く訴えた。「自身の考えに近い候補者は何人か」との報道陣の質問に対し、不信任案に賛成した6人を除く「6人である」と明言。「要請があれば応援に行く」とした。

 「反町長派」の候補者は自身の公約のPRを優先しながらも、「町長の独断的な政治を認めるわけにはいかない」「議会で議案の否決が相次ぐなど、異例な町長。この町にふさわしくない」などと、長嶋町政に終止符を打つべく、支持者に呼び掛ける場面もある。

 今後の町の方向を決めることから、町民の関心は高いと思われるが、複数の候補者からは「街頭演説に集まる町民が少ない」という声が聞かれる。松崎で行われた街頭演説に姿を見せた町民はわずか3人だった。うち1人の女性は「過去の選挙でこんなに少ないことはなかった」と言い、「誰かの演説を聞きに行くと『町長派』『反町長派』とみられる。狭い町で余計なレッテルを貼られたくないからみんな来ないのでは」と話した。

 ■期日前投票スタート 「良いと思った候補者に」

 松崎町議選の期日前投票が17日、町生涯学習センターで始まった。朝から続々と有権者が訪れ、午後5時現在で136人が投票を済ませた。

 松崎北区のパート従業員菊地佳代さん(53)は「今回の町議選は『町長派』『反町長派』などの考え方もあるが、あまり意識せず、自分が良いと思った候補者に投票した」と話した。

 期日前投票は同センターで、20日までの午前8時半~午後8時に行われる。

 【写説】期日前投票する有権者=松崎町生涯学習センター