特価の稲取キンメを買い求める地域住民ら=東伊豆町の稲取漁港直売所「こらっしぇ」

 伊豆漁協(佐藤泰一組合長)が東伊豆町に整備した稲取漁港直売所「こらっしぇ」が19日、グランドオープンした。特価の地キンメダイ「稲取キンメ」をはじめとする鮮魚類、共同運営のJA伊豆太陽の地場野菜、かんきつ類を買い求める地域住民ら300人以上が行列し入場制限する大盛況だった。

 冷凍稲取キンメを1匹(450グラム前後)千円に設定、21日まで先着100人に販売する。生は19日限りで市価の半額近くで用意、共に飛ぶような売れ行きだった。地場素材にこだわった町地域認定商品も並んだ。一番乗りした地元の主婦前川キヨ子さん(82)は「直売所ができて買い物が便利になるので助かる」と笑顔で話した。

 オープン前には店舗前でセレモニーが開かれ、地元や国・県の関係者ら約100人が出席した。佐藤組合長は「JAと事業運営するのは県下初、全国でも数少ない。新鮮で良い品を提供し全力で運営に努める」とあいさつ、来賓とテープカットした。大漁旗や「稲取キンメのぼり」が飾られた下で本マグロの解体ショー、幼稚園児の遊戯、芸妓(げいぎ)踊り、餅まきなどがムードを盛り上げた。

 同直売所は、伊豆漁協が町から事業実施主体を継承した。県管理地約1800平方メートルに鉄骨平屋建て、延べ床面積約415平方メートル。いけすや魚さばき場なども備える。事業費1億7200万円のうち国・県が約1億2千万円、町が2600万円を補助した。生産者の所得向上、国道から街中への観光客引き込み、道路向かいの「港の朝市」(土・日曜日など開催)との相乗効果などにより地域経済活性化が期待されている。

 【写説】特価の稲取キンメを買い求める地域住民ら=東伊豆町の稲取漁港直売所「こらっしぇ」