島川さんを客役に練習する陣野さん(中央)と山本さん(右)=松崎町

 ■3人2台体制へ 「本当にうれしい

 松崎町で人力車を運行する島川誠さん(38)が、10代の女性2人を仲間に迎えた。“弟子入り”したのは高校を卒業したばかりの陳野にこさん(18)と、下田高定時制に通う山本幸乃さん(15)。2人は元陸上部で体力は十分。現在はガイドのため歴史や話術の勉強に励んでいる。

 島川さんは昨年12月にかつて町職員有志が組織し、休止していた「人力車伊豆松崎組」を一人で復活・継続させた。18年の歴史を持つ伊豆松崎組で女性の引き手は2人が初めて。

 陳野さんは大阪市出身。高校を卒業後、都会を離れ自身の将来を考えたいと、西伊豆町の親類の元へ。松崎町で人力車を目にし、興味を持った。山本さんは町観光協会の手伝いをしていた際、観光客を乗せて案内する島川さんの姿を見て、興味を抱いた。

 3人となったことで島川さんは松崎町をアピールするため町外での運行を検討。町内外で“同時”運行できるよう下田市で人力車を所有する人から購入し、2台体制を整えた。島川さんは「町のために何かやりたいという思いを持った若い人が現れてくれたことは本当にうれしい。町民にも応援してほしい」と話した。

 陳野さんは「松崎町のために立ち上がる若者が増えてほしい」、山本さんは「町の良さを知ってもらい、観光客がまた来てくれるようにしたい」と思いを語った。

 3人は28日の重文岩科まつりに参加する。問い合わせは島川さん〈携帯090(7705)0768〉へ。

 【写説】島川さんを客役に練習する陳野さん(中央)と山本さん(右)=松崎町