80代半ばで描いた大作「紅葉曼荼羅(もみじまんだら)」(右)などが並ぶギャラリー=南伊豆町の子浦五十鈴川美術館

 ■矢谷さん遺作や写真45点

 南伊豆町の「子浦五十鈴川美術館」が25日、15年ぶりに展示を再開した。子浦出身の日本画家・矢谷長治さん(1915~2014年)のアトリエを開放したもので、再開記念展として矢谷さんの妻・千景さんが選んだ遺作と生前の写真45点を並べている。記念展は6月9日まで。

 「美を求め命尽きるまで」と題し、99年間に及んだ矢谷さんの人生と画業を振り返った。1955年に描いた下田の風景画(題名不詳)に始まり、晩年よくモチーフにした草花や子浦の山の絵を多数出展した。写真家のタッド若松さんが撮った肖像写真、コレクションの土器や書画も併せて並べた。

 館内の茶室や2階のアトリエも開放している。千景さんは「矢谷がよく描いた窓から見る海が、展示で一番のごちそうかもね」といい「子浦の風景を描き続けた思いを感じてほしい」と話した。時間は午前11時~午後5時で水曜日休館。問い合わせは同館〈電0558(67)0568〉へ。

 【写説】80代半ばで描いた大作「紅葉曼荼羅(もみじまんだら)」(右)などが並ぶギャラリー=南伊豆町の子浦五十鈴川美術館