住民に斎場候補地の候補に決まった経緯などを説明する町職員ら=西伊豆町の田子公民館

 ■排水不安や不満続出

 西伊豆町は28日夜、新斎場建設「第1候補地」の同町田子の田子公民館で住民説明会を開いた。地域住民ら約50人にこれまでの経緯やクリーンセンター下の旧テニスコート跡地を候補地とした理由などを説明し、地域住民の考えを聞いた。

 新斎場建設に向け前年度、準備委員会を発足し候補地の選定を行ってきた。宇久須、安良里、田子などの7カ所が候補地に挙がり、同委員会は田子の旧テニスコート跡地を第1候補地に提案。町は同案に賛成し、地域住民へ理解を求めるため住民説明会を開いた。

 町は現在の斎場が開設から55年以上も経過し、毎年200万~400万円かけ修繕していることを説明。テニスコート跡地活用による利点を▽町有地で土地買収の必要がない▽進入路などが整備されている▽施設を建設しても国道から見えない▽町内の中間地点で利便性が良い−とした。欠点として、土地は切り土と盛り土の造成地で、一部沈下のある盛り土部分の地盤調査が必要―とした。

 質疑では漁業関係者やダイビング事業者から斎場の排水について不安視する意見が多く出た。星野浄晋町長は「火葬によって発生する排水はない」と答えた。

 同地区にはクリーンセンターがあり「いつも田子は損な役回り」など不満の声も続出。星野町長は「デメリットに対し、メリットを提案させてもらう。両手を挙げて賛成だとはならなくても、やむなしという形で理解してもらえるよう最大限の還元を検討したい」と話した。

 31日午後7時から大田子コミュニティー防災センター、6月7日午後1時半と7時から田子公民館で再度説明会を開く。内容は同じ。

 町は4回の説明会の内容を踏まえ、今後について検討していくという。

 【写説】住民に斎場候補地の候補に決まった経緯などを説明する町職員ら=西伊豆町の田子公民館