室内に残されていた品々を使った作品が並ぶ会場=咲見町

 ■美大生と若手作家出展

 熱海市内の空き家や空き店舗など7カ所を舞台に18日、美大生と若手作家による美術展覧会「アタミ・アート・ウイーク(AAW)2017―天つ風むすぶ熱」(運営委員会主催)が始まった。19人と1グループが絵画や彫刻、映像、空間をデザインするインスタレーションなど多種多様な作品を出展。来場者の目を引き付けている。26日まで。

 咲見町の元芸妓(げいぎ)置屋では、6人が作品を発表した。古い家屋の空間や残されていた家財道具を生かしたインスタレーションが中心。東京芸術大大学院1年の新井麻弓さん(28)は、熱海の町と人の歩みを題材にした映像を公開した。住民から集めた古い写真の一部を加工して新井さん自身が入り込み、さらに語りを組み合わせた作品で「制作を通して町の歴史を知ることができて面白かった」と話す。

 多摩美術大3年の鈴木初音さん(21)は「布団部屋だったのではないか」と推測する小さな空間の壁にキャンバスを張り、色彩豊かな油彩画を描いた。市内で共同温泉浴場を営む女性と、女性が手入れする庭がモチーフで「空間に入って眺めてほしい」とアピールした。

 5回目の開催で、会場はほかに咲見町の空き地、空き家、銀座町のツイキレンタルスペース、渚町の川長ビル1階、熱海交通ビル1階、西山町の元別荘。20日午後2時からは、会場を巡るツアーを行う。集合はJR熱海駅前の足湯付近。観覧無料。時間は平日が午後1~5時、土・日曜日、祝日は午前10時~午後5時。詳細はホームページに掲載したほか、ガイドマップを熱海駅観光案内所などで配る。問い合わせは共同代表の駒井さん〈携帯080(1262)1499〉へ。

 【写説】室内に残されていた品々を使った作品が並ぶ会場=咲見町