島の人たちに見送られて“島出”する萩原さん=初島港

 熱海市の初島港で5日、高校進学のために島を離れる初島中の卒業生を見送る“島出”(しまで)のセレモニーがあった。萩原奏映(かなえ)さん(15)が港に集まった多数の住民から「頑張って」「元気でね」といった温かな声援を受け、ふるさとの島から船出した。

 市外の高校に進む萩原さんは、親元を離れて生活する。高校の入学式を翌日に控え、島出を迎えた。

 真新しい高校の制服に身を包んだ萩原さんが定期船のデッキに立つと、港に集まった住民との間に色とりどりの紙テープが渡された。萩原さんは時折、スマートフォンで港の様子を撮影しながら、笑顔で島の人たちに応えた。

 船が岸壁から離れると、手を振って次第に小さくなっていく島影を見詰めた。「いつも見送る側だったので、皆に見送ってもらい感動した。うれしかった」と笑顔を見せ「今までずっと学年1人だった。高校では同級生やクラスメートがたくさんになり、慣れない部分もあるだろうけれど楽しみ。勉強をしっかりと頑張りたい」と高校生活への意欲を話した。

 【写説】島の人たちに見送られて“島出”する萩原さん=初島港