佐藤さんのアドバイスを受ける子どもたち=泉のハルカスガーデン

 文化庁の「子供 夢・アート・アカデミー」で21日、熱海市泉に住む洋画家で、日本芸術院会員、日展副理事長の佐藤哲さん(73)が同地区の自然を生かした公園「ハルカスガーデン」で絵画教室を開いた。市立泉小の4~6年生27人がプロのアドバイスを受け、クレパス画をモノクロで描いた。

 佐藤さんはこれまで、同事業で神奈川、大分県などに出掛けて指導している。同公園を運営するNPO法人グランベルテの河村久子理事長らと知り合いで、屋外での教室が実施した。県内では初めての指導という。

 これまでは人物をテーマすることが多いが、同公園の海を望む風景などが素晴らしく、その良さを子どもたちに知ってもらおうと「風景画」や「自然」をテーマにした。クレパスでケント紙にモノクロの絵を描いた。

 好天に恵まれ、公園から真鶴半島や房総半島を望む景色が広がった。子どもたちは、入江や半島の風景画を大胆な構図で描いたり、花をアップで描写したりした。

 佐藤さんは子どもたちの間を歩き「木の枝を良く見ている」とほめ、「間違ってもいい」「消しゴムで消そうとしたクレパスの線がかえって面白い」とアドバイスした。

 佐藤さんは「子どもには理屈を言わないようにして、自由に描いてもらった。普通は下描きをしてから始めるが、下描きなしでどの子もどんどん描けるのがすごい」と話した。

 【写説】佐藤さんのアドバイスを受ける子どもたち=泉のハルカスガーデン