二宮さん(左)の指導を受け朗読の練習に取り組む参加者=市いきいきプラザ

 ■1月の紅葉祭式典語りイベントに出演

 熱海市は年明けの「尾崎紅葉祭記念式典」での「金色夜叉」の語りイベントに向けて22日、公募に応じた市内外の有志の練習会をスタートさせた。応募者7人のうち4人が参加して、メインで出演する同市出身の女優二宮さよ子さんの指導の下で発声と朗読の練習に励んだ。

 イベントは尾崎紅葉生誕150周年記念事業の一環で、紅葉の代表作で熱海の名を広めた小説「金色夜叉」の第8章、熱海海岸での貫一・お宮の別れの場面を語る。二宮さんのアイデアで地の文(せりふ以外の部分)を朗読する有志を募ったところ、市内外の20~80代の男女7人が応じた。

 練習の初日、二宮さんは「みんなで朗読した方が尾崎紅葉も喜ぶのではないかと考えた」と思いを語り、腹式呼吸や発声から指導した。朗読の練習に入ると、自身が担当するせりふの部分を暗唱しながら、発音や息継ぎのタイミングを実演交えてアドバイスした。

 市内から参加の田中淑子さんは「情景が浮かぶように朗読したい」と抱負を語り、伊東市の大村涛子さんは「勉強して、読み聞かせの力も向上させたい」と話した。

 式典は来年1月17日午後1時から、東海岸町のお宮緑地で開く。語りには有志7人のほか、都内のカルチャースクールで二宮さんの指導を受ける約10人も出演する。有志は本番までに数回、二宮さんと練習を重ねる。二宮さんは「聞く人に物語りの情景が通じるように、イメージを豊かにして朗読してほしい」と期待を寄せた。

 【写説】二宮さん(左)の指導を受け朗読の練習に取り組む参加者=熱海市いきいきプラザ