講話や資料を踏まえ社会人を交えたグループで意見を交わす学生たち=東京都豊島区の学習院大

 熱海市をモデルケースに地方創生の課題を考える講座が24日、学習院大(東京都豊島区)で開かれた。就職活動を控えた同大3年生20人余りが同市職員らから熱海の現状や行政の取り組みを聞き、社会人を交えたグループで熱海の課題解決策や行政の仕事の在り方について意見を交わした。

 同大キャリアセンターが主催する就職支援プログラム「社会現象を学ぶ講座」の企画。講師は市産業振興室長の長谷川智志さんと、講座を共催するリクルートキャリアの江口未来さんが務めた。参考資料として、同日付の熱海新聞やロケ誘致・支援事業「ADさん、いらっしゃい!」を取り上げた記事などを配った。

 長谷川さんは少子高齢化が進む熱海の現状を説明した上で、事業者支援の市チャレンジ応援センター「エービズ」や「ADさん―」といった取り組みと、民間主導の空き店舗活用例などを紹介。「民間主導の公民連携が必要な時代。オール熱海で日本でナンバーワンの温泉観光地づくりに取り組んでいる」と語った。

 講話の前後には学生らが熱海の課題と対策、創業したいビジネスなどについて考え、グループで話し合った。活性化策として「空き物件を使ったアートフェスタ」「外国人向けのプロモーション」などが提案された。

 法学部の高野祐匡さんは「市役所と民間の人が一丸となって熱海をつくりあげようとする意欲を感じた」、経済学部の阿部真生さんは「行政は決断が遅いイメージがあったが、熱海の話を聞きイノベーション(革新)の風を感じた」と話した。

 全7回のテーマの一つに「地方創生」を取り上げ、江口さんが拠点を持ち、熱海リノベーションまちづくり実行委員を務めることもあり熱海市を事例に選んだ。

 【写説】講話や資料を踏まえ社会人を交えたグループで意見を交わす学生たち=東京都豊島区の学習院大