無料試食会でこだわりの料理を介する信太さん(左)=銀座町のなえどこ

 ■「風の音」開業へ準備 試食会で手応え

 熱海市の創業支援プログラムに参加する伊東市の女性が、出張料理・ケータリングサービスの事業所「風の音(ね)」の開業に向け、準備を進めている。昨年5月まで伊豆高原で同名の温泉宿を夫と共に営み、調理を担当していた信太育己さん(49)=同市赤沢=で「素材、調味料、調理法にもこだわった料理を熱海で提供していきたい」と話す。

 信太さんは食物アレルギーのため旅行に出られない女児の家族からの相談をきっかけに、合成添加物なしの調味料、無農薬野菜、オーガニック料理などを研究し、調味料や発酵食品を手作りするようになったという。その経験・技術と、ケータリングサービスが少ないという熱海の地域事情などを踏まえ、創業を計画した。

 同プログラムに参加して事業計画を練り、熱海市チャレンジ応援センターA―biz(エービズ)の支援で開業準備を進めてきた。11日には銀座町のシェアオフィス「なえどこ」でPR活動を兼ねた試食会を開いた。

 「きのこの炊き込みご飯」「ごまサバのダイダイ南蛮漬け」「熱川ポーク煮」「おからと豆腐ナゲット」など13品を用意した。市内外から参加した13人が信太さんから事業の概要と料理のポイントを聞いた上で試食。「手作りケチャップは初めて。南蛮漬けもさっぱりしていておいしい」「どの料理も体に良さそうで見た目もいい。意外性があるので、人が集まる時に利用したい」といった声が聞かれた。

 信太さんは今月中の開業を目指す。市街地から離れた別荘の住民・利用者らもターゲットにしていく考えで「オーガニックに興味のある人もいて、手応えを感じた。地元のイベントにも参加して体に優しい料理を提供していきたい」と話した。

 問い合わせは風の音〈携帯090(9964)1656〉へ。

 【写説】無料試食会でこだわりの料理を介する信太さん(左)=銀座町のなえどこ