丹那神社に玉串をささげ手を合わせる参列者=福道町

 ■67人の霊慰め市発展祈る

 JR東海道線・丹那トンネル工事の殉職者をまつる熱海市福道町の丹那神社で1日、例祭が催された。同神社奉賛会をはじめ市、市議会、各種団体、JR関係者ら約50人が参列し、殉職者67人の霊を慰めるとともに熱海のさらなる発展を祈った。

 来宮神社の雨宮盛克宮司が神事を行い、参列者が順に玉串をささげた。雨宮宮司は間もなく最初の崩落事故から100年の節目を迎えることに触れ「67柱の英霊を祭り、功績を後世に伝えていくのが私たちの義務であり、使命だと思う」などとあいさつ。田島秀雄・同奉賛会長は殉職者に朝鮮半島出身者が含まれ、以前は朝鮮大学校の生徒が慰霊に訪れていたことを紹介し、例祭を支える人たちへの感謝を述べた。

 元国鉄総裁で同奉賛会名誉会長を務めた故・仁杉巌さんと親交のあった久間章生元防衛相も参列し「(丹那トンネル工事の)資料の展示会場があると熱海の観光につながるのではないか」と語った。

 同神社周辺では付帯行事として町内会や子ども会による模擬店、大楠連の神輿(みこし)渡御、熱海笛伶会の演奏が催され、家族連れなどが楽しんだ。

 同神社は1921(大正10)年4月1日の大崩落事故で犠牲になった16人の鎮魂と工事の守り神として創建され、その後の殉職者を順次合祀(ごうし)した。地域住民らでつくる奉賛会が例祭を再開して24年目を迎えた。

 【写説】丹那神社に玉串をささげ手を合わせる参列者=福道町