縁起物の「まゆ玉」作りを進める巫女=来宮神社

 ■「色鮮やかな新年に」

 熱海市西山町の来宮神社(雨宮盛克宮司)で、新年の縁起物「まゆ玉」作りがピークを迎えている。連日、巫女(みこ)らが交代で作業を進めている。

 家内安全、商売繁盛などの“福”をもたらすとされる正月飾りで、かつて熱海でも盛んだった養蚕に由来するという。

 市内の山中から採取したハギの枝に、繭に見立てた直径3センチほどの玉を飾り、稲穂が頭を垂れるように形作る。玉は上新粉に色を付けて練り込んだ特製で、五行思想にちなみ、魔よけの色ともいわれる青・緑、赤、黄、白、紫(黒)6色を組み合わせる。大黒、えびす、招き猫といった装飾品もつるす。

 巫女の湯田実咲さんは「まゆ玉のように色鮮やかな一年を送ることができるようにと祈りを込め、一つ一つ丁寧に作っている」と話した。

 作業は25日ごろまで続き、千本を用意する。価格は1本2千円~1万円。同神社は例年、三が日に約10万人の参拝者でにぎわう。

 【写説】縁起物の「まゆ玉」作りを進める巫女=熱海市の来宮神社