屏風絵などが並ぶ竹内栖鳳展=熱海市桃山町のMOA美術館

 熱海市桃山町のMOA美術館は、「竹内栖鳳展」を開いている。隣接する湯河原町で晩年を過ごした日本画家の作品33点と、弟子の橋本関雪、上村松園らの作品をあわせて展示、紹介している。

 1864年に京都で生まれた栖鳳は、四条派の幸野楳嶺(ばいれい)に18歳で入門し、その後36歳で渡欧。西洋美術への理解を深め、西洋画法を取り入れた写実表現により日本画の新しい道を切り開いた。今回展は同美術館のコレクションを中心に、町立湯河原美術館の所蔵品も並べた。

 当時日本では珍しかったトラや、ウサギ、シカ、スズメといった動物をいきいきと描いた作品をはじめ、富士山を題材にした「伊豆風光」、海辺を描いた「潮沙去来」などがずらり。音声ガイドを聞きながら鑑賞した京都市の角谷多津子さん(60)は「地元でも栖鳳の作品を見たことがあるけれど、今回は説明を聞きながら深く見ることができた。見応えがあった」と満足そうに話した。

 同展は1月22日まで。同美術館では「伝統に立脚しつつ独自の表現を創造した栖鳳の魅力に触れたほしい」と来館を呼び掛けている。年末年始は通常開館(木曜休館)。5日午後1時半からは館内スタジオで、学芸員によるセミナーを催す。問い合わせは同美術館〈電0557(84)2511〉へ。

 【写説】屏風絵などが並ぶ竹内栖鳳展=熱海市桃山町のMOA美術館