■都内の大手不動産会社提案 市、可否判断へ審査会

 熱海市は、東京都内の大手不動産事業者から熱海港観光施設用地に会員制ホテルや商業施設を建設する計画の提案を受け、可否の判断に向けて審査会を開始した。用地は熱海名物・海上花火大会の際、保安区域として立ち入りが制限されるため、ホテルなどの施設が建設された場合、従来通りの大会ができなくなるのではないかと危惧する観光関係者も多く、熱海温泉ホテル旅館協同組合は20日に開いた通常総会後、市職員に説明を求めた。

 現在、海釣り施設駐車場として使われている同用地について市は、他の遊休地3カ所と共にホームページ上などで利活用の提案を求めていた。会員制ホテルなどの提案は今年3月までにあった。

 立見修司・観光建設部次長は、今月半ばに外部委員を交えた審査会を始めたことを説明。「審査会での意見をもとに市役所内で組織する熱海観光港開発促進本部で検討し、観光に資する施設だと判断された場合は、公共施設マネジメント会議で最終的に提案を受けるかどうかを判断する」とスケジュールを示した。

 組合員からは「花火大会への影響はないのか」「時間と費用をかけて造った埋め立て地を一民間業者に供するのはどうか」といった質問や声が上がった。

 立見次長は花火大会について「現状の打ち上げ場所だと影響がある。花火大会が開催できなくなるなら施設は難しい、という判断もでてくると思う」と見解を示した。また「市議会を含めて審査して、最終的に土地を貸す契約に至る。まずは観光施設としてあり得るのかということを検討し判断していく」と説明した。