東伊豆町稲取の「素盞嗚(すさのお)神社・三嶋神社雛(ひな)段飾り」が成功裏に幕を閉じた。イベント効果で街歩きを楽しむ観光客も増大したが、歩道がない上に車の往来が激しく、シャッターを閉じた店が目立つ目抜き通りを観光客に歩かせるのは少々心苦しく思ったりもした。

 稲取は縦横に路地があり、古い民家や石塀が並ぶ。引き戸の開閉、まな板をたたく包丁、昼寝の野良猫。どこにでもある日常だが、どこか懐かしく心和むものがある。

 日本全国、目抜き通りはミニ東京のようにモダン化される昨今。いっそのこと稲取は路地裏文化で勝負してはどうだろう。そこには観光資源にもなり得る古くて新しい発見があるかもしれない。(晴)