以前、小欄で子どもの就職に関し「伊豆に働く場がなければ仕方ない」と、都会で働くのを認めざるを得ない親の心情を推察した。町づくりに取り組む友人は「伊豆に帰ってきたいと思えるような魅力をつくって育てたいな」と話す

 ▼都会に就職して2年の息子がいる別の友人は「もっと古里に自信を持とう」と言っていた。現実的な厳しさはあっても、手を打たなければ衰退する一方だろう

 ▼伊豆の魅力は、首都圏から訪れる人の方が理解している場合があるのかもしれない。春イベントに都心から毎年のように来る人は意外と多い。ある店の和菓子を気に入って、それを買うのを第一目的に来る人もいるという

 ▼筆者の隣町に住む友人の女性が話していた。伊豆に住む人が土地の文化や風習、食などの魅力(価値観)に「気付いていないのでは」という。たとえ小さな催しでも市町の枠を越え、伊豆を楽しむ場が増えれば若者たちが出会うきっかけにもつながるはず―とも。最近、そうした流れを目にする

 ▼地元の魅力を見つめ直し、自ら楽しむことで「幸せだ」と実感できる時を持つ。同じ価値観の仲間と共有する。「伊豆はこんなに楽しく、魅力にあふれている」と自信を持って伝えたい。