観光庁が発表した2017年版観光白書によると、16年の国内宿泊旅行者数は延べ3億2566万人(前年比4・0%増)、日帰り旅行者数は同3億1542万人(同8・1%増)、訪日外国人旅行者数は2404万人(同21・8%増)だった

 ▼興味深いのは客室稼働率。施設タイプ別で見ると、シティーホテルが78・7%で最も高く、次いでビジネスホテル74・4%、リゾートホテル57・3%、旅館37・9%となっている

 ▼都道府県別では大阪が84・1%でトップ。以下東京79・4%、京都70・9%、愛知70・3%と大都市圏が上位を占めた。本県は全国平均の60・0%を下回る54・4%で23位だった

 ▼本県の観光、宿泊産業の中心は伊豆半島だ。旅館の稼働率は上向いているとされるが、統計は伊豆が国内旅行の堅調な伸び、急拡大する訪日外国人旅行の受け皿になり得ていないことを示している

 ▼白書は宿泊客数のV字回復を果たした熱海を「持続可能なにぎわいを有する観光地づくり」の先進例として紹介している。白書が示す持続可能な観光地づくりの条件は▽観光資源の磨き上げ▽インフラ整備と連動したソフト対策▽ターゲットの明確化―。伊豆地区の各市町に課せられた課題である。