総務省が公表した2016年通信利用動向調査の結果によると、インターネットを利用している個人の割合は83・5%、スマートフォンのネット利用者は57・9%に上った。ネットの利用動向では若年層の利用割合が高く、10~30代は90%超に達した

 ▼ネットの普及によって飛び交う情報も増大し、まさしく“氾濫状態”となっている。中には不確かな情報や、恣意的で悪意にあふれたものも少なくない。入手は容易になったが、真意や正確性を見極める力、意識が問われている

 ▼熱海市が若手職員約30人を対象に開いた研修「新聞の読み方講座」で、参加者の約7割が「新聞をほとんど読んでいない」、半数が「購読していない」と打ち明けた。ネット世代であることからある程度予想された結果だが、静岡新聞社読者部の派遣講師は「危機的」と苦笑し、正確な情報をいち早く、幅広く伝える新聞の有効性を説いた

 ▼新聞を含めた活字離れが叫ばれて久しい。ネットの影響もあるだろう。小社でも記者の多くが速報性に優れたネットニュースのチェックを欠かさない

 ▼ネットの功罪の議論は専門家に任せ、読者、市民に信頼される正確な記事を届け続けることが、新聞人の使命と肝に銘じたい。