台風、ハリケーンが猛威を振るっている。海外では大型ハリケーンが相次いで米国やカリブ諸国を襲った。国内でも梅雨前線の影響も加わった台風3号で20人を超す人が亡くなり、5号でも尊い人命が失われた。台風シーズンは続く。接近前から情報を得て早めに対応し、自らの身を守ってほしい

 ▼台風で怖いのは河川の氾濫、高潮だ。1958年の狩野川台風は、9月26日に伊豆半島に接近し猛烈な雨をもたらした。氾濫、土砂崩れなどで、死者・行方不明者は千人を超えた

 ▼建設中だった狩野川放水路は、海に放流するトンネルを2本から3本に増やし幅も広げたという。65年に完成し流域の人々の暮らしを守っている。近年、大雨による想像を超える災害が続いている。今後さらなる対策が求められるかもしれない

 ▼災害の記憶を語り継いでいくことも重要だ。親戚らが人や牛が流された当時の様子を話すのを聞いたとき、表情からも恐ろしい災害だったことが伝わってきた

 ▼伊豆の国市を拠点に活動する劇団DANは16、17の両日、当時の記憶を伝える「狩野川台風」を三島市民文化会館で上演する。59年が経過して体験者の高齢化が進んでいるが、狩野川台風のことを忘れてはならない。