県がさきに公表した2016年度「県観光交流の動向」で、宿泊客数と観光レクリエーション客数を合わせた「観光交流客数」が過去最多の1億5294万人だった。県内旅行消費額も6888億円で前年度を1152億円上回った

 ▼宿泊客数は外国人の減少で前年度を下回ったものの、観光レクリエーション客数は5年連続で増加したという。県は要因として、NHKの大河ドラマ放映の影響も挙げる

 ▼国民の関心が高く、ロケを行った場所を「ロケ地巡り」と称して多くの人が訪れるなど、大河ドラマの誘客効果は計り知れない。当然、全国各地からの売り込みは激しく、その中から選ばれるのは容易なことではない

 ▼伊東市は日本の国際交易の礎を築き、徳川家康の外交顧問を務めた英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)と家康を題材にした大河ドラマの制作を求めている。長崎県平戸市など按針ゆかりの4市でこれまで3回、NHKへ要望しているが、実現には至っていない

 ▼按針が大河ドラマで取り上げられ、伊東市が舞台になることは、歴史的な秘話が多い伊豆全体へも勢いが波及することが期待される。今後も粘り強い要望活動を軸に、実現に向けた取り組みを進めたい。