子どもの頃、漠然と都会に憧れていた。高校卒業後は神奈川県にある大学に進学し、都内に就職した。5年間勤めて地元に戻り、今の仕事に就いて四半世紀が過ぎた

 ▼13市町の首長と知事、副知事が意見交換する伊豆半島地域サミットで、観光業の人手不足が話題になった。先陣を切ったのは伊豆市長。旅館業の現状を示しながら「外国人を積極的に雇用することも考えなければならない」と発言した

 ▼東伊豆町長も「せっかくお客さんがいるのに、人手不足で受け入れられない」と厳しい現状を語り、熱海市長は「今年から障害者雇用を試行しているが、評判が良い」と紹介した。西伊豆町長は、町外から就職した人と住民の交流の大切さを強調した

 ▼一般社団法人美しい伊豆創造センター会長を務める三島市長は、学校における観光業のガイダンスを望む市町が多いことを紹介。伊豆の国市長は地元高校へのホテル学科新設を提案した。知事も「地元を離れた人が戻ろうと考えた時、就職先があることを認識していることが大切」と、小中学校でのキャリア教育の重要性を語った

 ▼都会に出た後、地元に戻る人は少なくない。人手不足解消には即効性のある対策とともに、長期的取り組みも必要だ。