「これはひどい」―。沼駿伊豆地区学校施設整備促進議員連盟の会長を務める勝俣孝明衆院議員は、視察に訪れた熱海市立第二小の傷んだ施設の現状に絶句した。取材した報道関係者すら、放置していて大丈夫かと心配してしまう箇所がいくつか見受けられた

 ▼最近訪ねた初島小中は雨漏りがひどく、パソコン室ではビニールシートで機器を保護する始末。室内の一角には雨天時に雨漏り箇所に配置する発泡スチロール容器が山積みされ、滑稽な風景をつくり出していた

 ▼同市内の学校施設は耐震性こそ確保されているものの、費用がかさむ大規模修繕は財政事情から先送りされてきた。結果、施設の健全性が低下し、多くの学校が早急な修繕を必要とする問題箇所を抱える

 ▼勝俣議員によると、伊豆地区では学校施設の老朽化と改修が各市町共通の課題。一方で、財政力のある長泉町では小中学校の全普通教室に空調設備を設置済みで、「空調設備のあるなしで学力に差が生じているとの報告もある」と公立学校間に生じた格差を問題視した

 ▼学校教育は将来を担う人材育成の基礎・基本。国の学校施設整備予算は縮減傾向にあるが、ソフト・ハード両面で、人づくりへの投資を惜しんではならない。