来年4月に改選を控えた下田市議会で、議員定数を削減する条例改正案が賛成少数で否決された。市民に問えば「削減すべきだ」との声が圧倒的に多く、民意との乖離[かいり]を感じた

 ▼同市議会の議員1人当たりの有権者数は、県内23市で最少。賀茂5町も同様の傾向にある。人口が少ないため、対有権者数で比較すると、必然的に議員過多の傾向が顕著となる

 ▼しかし、賀茂地区の市町は合併しない(西伊豆町と賀茂村のみ合併)道を選択した以上、議会も身を削る努力が必要だ。伊東市より少ない6万2500人の賀茂6市町に、合計66人の議員(伊東市は20人)と聞くと、誰もが多過ぎると思うだろう

 ▼同市議会の審議では「議員を減らすと実のある議論ができない」「議会経費は一般会計の1%程度。議員削減による効果はわずか」といった反対意見があった。議員は数ではなく質の問題で、少数でも実のある議論は可能。経費削減は金額の多寡ではなく、その姿勢が大切だ

 ▼地域の現状を直視すれば「少数精鋭の議会」に異論はないはずだが、削減できない理由ばかりを並べているように思えた。限界まで身を削っているのか否かを議論し、賀茂地区唯一の市として範を示してほしかった。