うれしい1匹。61センチ2キロのヒラメ=伊東市の伊東港

 南伊豆町を流れる青野川は、秋に良型のハゼが釣れることで有名だが、春から夏にかけてはテナガエビ釣りも面白い。

 中流域にある「青野川ふるさと公園」周辺は、川岸に護岸が施され、足元に敷かれている石の間から狙う。神奈川県寒川町の会社員中村雅人さん(49)、和恵さん(40)夫妻は15日、同公園でテナガエビ釣りを楽しんだ。伊豆にはよく足を運び、伊東港や沼津市の戸田港でボート釣りも行う。

 使用ざおは1・3~2・1メートルの延べざおで、道糸が0・85号、ハリス0・6号、針はエビバリ2号。重りはハリスの上に2Bのガン玉を付けた。浮きはセル玉を1個付けた。餌はミミズで1センチほどに切り、針が隠れるように通し刺しにした。

 釣り方は、石の隙間の影になっている部分に餌を落とし寄るのを待つ。深さは20センチほどでエビが見えることも多く、見ながら餌を食わすこともある。

 エビがいればすぐにアタリが出て、道糸が「スーッ」と持って行かれる。十分に食い込ませ、ゆっくりと引き上げると8センチほどのエビを和恵さんが釣った。

 午前11時から始めて、1時間半で5~10センチが9匹の釣果。雅人さんは「ここはのんびり自分のペースで楽しめる。これから潮が満ちて水位が上がってくれば大型も寄ってくる。これを狙いたい」と話した。

 ■開始1投目で1キロ級 ヤエンで初のアオリイカ―熱海港

 今季はアオリイカが順調で、伊豆半島各地で1キロ前後から3キロ級が釣れている。

 熱海港も釣れ続けていて14日、神奈川県小田原市の会社員石川裕貴さん(28)はヤエン釣りで1キロ級を釣った。ヤエン釣りを始めて1カ月ほどで、今回が3回目の釣行。同港は初めての釣行という。

 ポイントは公園前岸壁の中間に入った。さおはギガフィールド・アオリヤエン2号5・3メートル、リールはシマノ・アオリスタBB2500、道糸はナイロン2号を使い、かわせみ針のオトリフックMを直接結んだ。 活(い)きアジの餌付けは、尾のゼイゴの部分に軽く針を刺した。

 正午前に開始した。約10メートル投げ、アジが浮かずに底にとどまるようさおを操作する。開始10分、1投目でいきなりアタリが出た。2回リールから道糸が引き出され、その後、止まったところでさおを立てて巻くとアジを抱いたイカが水面まで上がってきた。すぐにヤエン針を道糸にセットし投入。1回で胴体に針掛かりさせることができ、そのまま取り込んだ。

 石川さんは「掛かった直後はアオリイカかどうか分からなかったが、釣れて良かった。ヤエン釣りで初めての獲物なのでうれしい」と話した。

 ■20日、河津川アユ餌釣り解禁 来宮橋から下流、10月10日まで

 河津町の河津川で20日、アユの餌釣りが解禁される。釣りの期間は10月10日まで。餌はシラスでアミエビは禁止。釣り場は来宮橋から下流になる。

 遊漁料は年券6千円、日釣り券千円、現場売り1500円。問い合わせは河津川漁協〈電0558(34)0316〉へ。

 ■菊間将人の釣りコラム51=うれしい1匹、61センチ2キロ イワシ泳がせ釣りでヒラメ―伊東港 

 6月上旬、夜中にトイレへ起きると、雨が降る絶好のヒラスズキ日和だった。「あと少しだけ寝て朝マヅメを狙おう」と布団に入り、ふと目が開くと午前5時半だった。

 「やばい寝坊だ~」と急いで伊東港に駆け付けた。すると吉沢君と栗原君がカタクチイワシの泳がせ釣りで、既にヒラスズキを釣っていて「来るのが遅いじゃん!」と言われた。

 早速、泳がせ釣りのタックルを準備し、まずはエサを釣るためのバケ仕掛けをセットした。ここで吉沢君が「イワシはあるから使いなよ」と言ってくれた。そこで「持つべきものは仲間だね、ありがとう」と、遠慮せずに1匹もらった。

 そして慎重に目と鼻の間の軟骨部分に、トレブルフックの1本をしっかりと刺して、10メートルほどキャストした。するとその15メートル左の海面で「ボコ、ボコ」と、2回連続のライズ(大型魚がベイトを追って水面が盛り上がり、波紋が出る様子)が発生した。

 急いで仕掛けを回収して、ライズが出た地点に正確にキャストし直した。そして3秒後、エサのイワシに飛び付き、水面に踊り出たコゲ茶色の魚体を見て、その場にいた全員が、ハモるように「ヒラメだ」と口にした。

 私は今の勢いのある食い方ならば、すでにのみ込んでいると思いながらも、オープンベールのリールからミチイトを、抵抗を与えぬように送り出し、さらに深くのみ込ませようと20秒待った。次にミチイトを軽く張り、サオ先で食い込み具合を聞いてみると、「ガクッ」と確かな重さを感じ、ここでアワセを入れた。

 すると「グングングン」と、ヒラメ特有の海底から離されまいとする抵抗感が、サオを通して感じられた。大型でないことは分かっていたので、サオをタメてゆっくりポンピングし、徐々に間合いを詰めていった。

 最後は水面に浮かせたところを、吉沢君がタモ入れを一発で決めてくれた。私が「何から何までお世話になるね~」と笑いながらタモ網を受け取ると、吉沢君は「本当冗談じゃないよ! 遅く来て人のエサですぐ釣っちまってさ、調子良すぎ~」と、いつも通り軽妙に返してきた。

 結局、私がこれを釣ったところで雨はやんでライズは消え、アタリも止まってしまった。本命ではなかったがギリギリのタイミングで、魚たちの活性が高い「お祭り」に間に合い、うれしい1匹を釣らせてもらった。短時間だが楽しいひとときだった。

 タックルはサオが大島2―63T、リールはトーナメントISO3000SH―LB、ミチイトがアストロントリプルテン3号、ハリスタフロン船ハリスEX5号、ハリはDトレブルフック3R#8。

 (伊東市、ダイワ・フィールドテスター)

 【写説】うれしい1匹。61センチ2キロのヒラメ=伊東市の伊東港

 【写説】中型のテナガエビを釣った和恵さん=南伊豆町の青野川

 【写説】1キロ級のアオリイカを手にする石川さん=熱海市の熱海港

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時