泳がせ釣りで釣れた31センチのメバル(上)と29センチのムラソイ(下)

 伊豆半島各地で回遊魚のシーズンが始まった。ソウダガツオ、サバ、シイラなどが姿を現し始め、釣り場はカゴ、ルアー釣りを楽しむ人でにぎわっている。

 西伊豆町の宇久須港では30日、川崎市の自営業大山幸一さん(41)がルアー釣りのジギングで40センチ級のサバをキャッチした。大山さんはルアー釣りをメーンに投げ釣りなども行い、土肥港や戸田港にも足を運んでいる。

 タックルはさおがテンリュウ・パワーマスター10フィート(約3・05メートル)、リールはシマノ・アルテグラ4000H、道糸はPE1・5号、リーダーはフロロ5号を1・5メートル道糸に結んだ。ルアーはメタルジグで、シマノのコルトスナイパースリム35グラムを使った。

 ポイントは赤灯堤防先端の外側。釣り方は80~90メートル投げ、いったん底まで落とし、リールを巻きながらさおをしゃくり中層まで探ってくる。中層まで来たらまた底に落とし足元まで引いてくる。

 キャストを繰り返していると、午後3時ごろにアタリが来た。しゃくりを止めたとき、一瞬ジグの落下が止まった。アワせるとさおが弧を描き、強い引きが伝わってきた。足元まで寄せそのまま引き抜いて取り込んだ。大山さんは「先週来たときはだめだったので、きょうは釣れてよかった」と話した。

 ■道糸走り33センチクロダイ カゴ釣りでタナ15メートル攻める―南伊豆町妻良港

南伊豆町の妻良港はこの時期、堤防横に海上アスレレチックが併設され、釣りと海水浴の両方が楽しめる。釣れる魚も多彩でクロダイ、メジナ、アオリイカ、サバ、イワシなどが狙える。

 相模原市から訪れた会社役員千野孝さん(33)は、カゴ釣りで33センチのクロダイを上げた。カゴ釣りを中心に楽しんでいる。伊豆にはよく釣行し、同港のほか西伊豆町の田子港にも足を運んでいる。

 この日はさおががまかつ・カゴスペシャル4、リールはアブ・アンバサダーCS6500、道糸はナイロン6号。仕掛けは羽根浮き18号、カゴも18号、ハリスは3号で約3メートル取った。針はマダイ9号。餌はコマセがアミ、食わせにオキアミを使った。ポイントは港西側の堤防中間に入った。

 釣り方は70~80メートル投げ、タナ15メートルを探る。仕掛けがタナに届いたら、さおはしゃくらずに、カゴからコマセを徐々にまいていく。アタリは午前11時ごろに出た。リールの糸をフリーにしていたところ、ジーと音を出し糸が走るように出ていった。アワセを入れ、まずまずの引きを楽しみ、タマ網で取り込んだ。

 千野さんは「アタリが全然なく、釣れると思っていなかったのでうれしい」と話した。

 ■毎月20日はシルバーデー 釣具のイシグロ

 釣具の量販店「イシグロ」伊東店、沼津店は毎月20日に「シルバーデー」を行っている。65歳以上限定で買い上げ金額から5%引き。レジで運転免許証など年齢が分かる物を提示する。一部除外品があり、クーポンなどとの併用はできない。20日が休みの場合は21日に行う。

 問い合わせは伊東店〈電0557(44)5666〉、沼津店〈電055(927)1496〉へ。

 ■菊間将人の釣りコラム52=水面割り29センチムラソイ 地磯で夜のサバ泳がせ釣り―伊東市富戸

7月上旬、この日は伊東港でカタクチイワシを釣り、その活(い)きエサでヒラスズキとメバルを、地磯から夜釣りで狙う予定だった。

 しかし肝心のカタクチイワシが釣れず、針掛かりするのはエサには大きすぎる子サバが多かった。その中から小ぶりなものを10匹ほど選び、伊東市富戸の地磯へと向かった。

 ポイントへ到着し状況を見ると波、濁り、潮の流れがほとんどないベタナギだった。「ヒラスズキは厳しいが、メバルなら少しは釣れるだろう」と、午後7時半から釣り始めた。しかし小サバがただ元気に泳ぎ回るだけで、アタリのないまま時間だけが経過した。

 ふと時計を見ると9時半で「あと30分で帰ろう」と、エサを付け替えて少し沖目に振り込んだ。するとすぐにゴツゴツと小さいが明瞭なアタリがあり、エサを完全にのみ込むまで2分待ちアワセを入れた。そして取り込んだのは31センチの良型メバルだった。

 潮が効き始めたためか、この10分後にもアタリがあった。でもすぐ根(岩礁)に糸が巻いた様子で動かず、ミチイトを少し緩めて、魚が根から離れるのを待った。するとゴソゴソと動く感触があり、サオでタメるとほとんど抵抗しないまま魚が水面を割った。それは久しぶりに見る良型のムラソイだった。

 これをメバルと一緒にバッカンで泳がせると、見た目のインパクトの強烈さに笑いが込み上げた。ムラソイの怪獣や暴君をほうふつとさせる迫力ある風貌の前では、立派な尺メバルすらその存在感が薄れていた。

 ムラソイは伊東では「黒カサゴ」(発音はクロッカサゴ)と呼ばれ、カサゴ釣りの外道として、格下の扱いをされてきた。

 数年前、師匠の森田建次さんと一緒に釣りをしていたときに、私がムラソイを釣った。すると師匠に「それは磯臭いからリリースだよ」と言われたが、ハリをのみ込んでいたためキープした。

 後日、これをさばくと良く引き締まり、青白磁器のようにやや青みを帯びた透明感のある白身は、とてもおいしそうに見えた。試しに一切れをつまんでみると臭みは全くなく、コリコリとした食感で上質な脂と甘さが、口の中で広がった。

 「これはイケる!」と釣ったヒラスズキと共にすしを作り、師匠に届けた。すると「ヒラはもちろんだけど、クロッカサゴもうまかったな~」と電話をもらった。

 ムラソイは愛嬌(あいきょう)のある名前で呼ばれ、不細工な容姿をしているが、その味は侮ることができないおいしさだったことを思い出した。

 タックルはサオがトーナメントISO AGS 2―53HR、リールはトーナメントISO3000SH―LBD、ミチイトはアストロントリプルテン3号、ハリスタフロン船ハリスEX5号、ハリはDトレブルフック#8。

 (伊東市、ダイワ・フィールドテスター)

 【写説】泳がせ釣りで釣れた31センチのメバル(上)と29センチのムラソイ(下)

 【写説】40センチ級のサバをゲットした大山さん=西伊豆町の宇久須港

 【写説】33センチのクロダイを手にする千野さん=南伊豆町の妻良港

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時