按針祭協賛将棋大会 C級第1局(中)

 ■佐賀景太(伊東市) □前島優(伊東市) 観戦記/福島康夫

 この日の「勝負メシ」は、将棋の宿「民宿稲林」から取り寄せたボリュームたっぷりの弁当。ただ、当日の参加人員を読み間違えたため、近くのスーパーなどで不足分を補った。勝負メシなる言葉を聞くようになったのは藤井聡太四段がテレビなどで騒がれ出してからだが、当のプロ棋士たちはどう思っているのだろう。八代弥六段に聞いてみた。「対局当日、特に食事には気を使いません。基本的には、その日食べたいと思ったものを食べます。ただ棋士仲間には、ゲンを担いで前回勝った時のものを食べる人もいます」と、至極まっとうな答え。が、中にはすごい人もいるらしい。ヒフミンこと加藤一二三九段などは昼もうな重、夜もうな重。これを対局のたびに繰り返すというからなんともすごい。これぞ「ザ・勝負メシ」。

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 さて、局面。指始図は後手前島さんが端攻めに出たところ。以下■同歩□同香■同香□同角■1六歩□3三角と進んだ。ここでの攻防は前島さんが一本取った。ここは、□同香に■1七歩と打って香交換は避けるべきだった。こうしておけば後手の香を良いタイミングで取ることができる。本日の12手目、□4六歩に■8六歩は悪手。ここは、■4六同歩の一手。□4六歩を手抜きしたため□4七歩成■同金□4六香で駒損は痛い。前島さん、ここはかさにかかって攻める。佐賀君が防戦一方の大ピンチ。ところが勝負はゲタを履くまで分からないとは良く言ったもので、佐賀君に思いがけないチャンスが回ってきた。本日の最終手、前島さんの□2五桂はあわや敗因になりかねない疑問手。攻めまくっていたため、局面を楽観しすぎたようだ。さて、佐賀君の次の一手は。有段者なら一目で分かる攻防の一手がある。佐賀君、発見できるだろうか。

■1五歩  □同香

■同香   □同角

■1六歩  □3三角

■7五銀  □7七角成

■同桂   □5四銀

■8八飛  □4六歩

■8六歩  □4七歩成

■同金   □4六香

■同金   □同飛

■5六香  □7九角

■5八飛  □6七金

■4八飛  □同飛成

■同金   □5七金

■同金   □同角成

■5九香  □4八馬

■4九金  □同馬

■同銀   □7八飛

■5八銀  □7七飛成

■5四香  □同歩

■4一飛  □2五桂

 【図版】指始図(□1五歩から)

 【図版】指了図(□2五桂まで)