第3譜(84~153以下略)黒番中押し勝ち参考図1、2

 ■黒・加藤健一(沼津市・先番6目半コミ出し) 白・渡辺茂樹(三島市) 解説/太田次伸(元伊豆本因坊) 

 ・初参加の加藤さんいきなり優勝

 本大会には小学生が6人、中学生が4人と、女性が19人の参加で、会場は一段と華やかさを増したものです。

 子どもたちの上達ぶりには目を見張るもので、今後がますます楽しみである。

 梅まつり大会は例年通り本年も遠方からの参加の方が多く、市内に宿泊して大会を楽しむ人も多数おられて、主催側とすると誠にありがたいことです。

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 さて実戦の方は白の手番で右下隅に84とコスミツケる。黒はこのあたりにあいさつせずに、左下隅に三々に入る。大きな手で白は86に押さえて87には88のノビで打つと、黒は89とした。

 先手を得た白は右辺に90とすれば91と打つしかなく、そこで白は右辺で92のアタリをしてから94のコスミが気付きにくい好手で、以下黒99まで一気の進行となった。

 次に白は左下隅に向かい、100が手筋の一着で黒の応手を聞き、黒が101としたので白は102のハネ出しから黒107までは必然の進行です。

 参考図1のごとく隅に白3にすると、黒は4と押さえると思います。そこで白5には黒6と一子を取る変化となり、この局面では白が良くないでしょう。参考図2で黒2にすると、白3と二段バネで打ち以下黒12までとなり、隅の白7では局面によっては5の右のアテが有力な場合もある所です。

 実戦は左下黒107に左辺に白108は大きな手で、左辺で黒は109から白122まで機敏なキカシである。手順は進行して黒は妙手順で右下隅を135までと生きたのは大きい。

 黒が左下に153と打った所で以下を省略したが、実戦は白が190手を打った時に不運にも針が落ちてしまい黒番の加藤さんの勝利となった。両者の折衝は見事なものでさすがな一局でした。

 【図版】第3譜(84~153以下略)黒番中押し勝ち

 【図版】参考図1、2