ジオ検定1級にただ1人合格した梅田さん=市役所

 ■元理科教諭 「興味持つこと大切」

 伊豆半島ジオパーク推進協議会が初めて実施した「上級検定」で、伊東市幸町の公認ジオガイドで元中学理科教諭梅田泰史さん(67)が受検者72人中、唯一合格した。梅田さんは喜びながら「得意の淡水魚類などの分野を生かしながら、多くの人にジオに興味を持ってもらえるようなガイドを目指したい」と意欲を語った。

 2月に伊東、沼津の2会場で行われた上級検定には、伊豆一円の3級の有資格者が受検。ジオパークの知識を試す難問に挑んだ。選択式の50問で「伊豆の大地の物語」(小山真人・同協議会顧問著)などの刊行物から出題した。正解が45問以上だった梅田さんが唯一1級合格を果たした。このほか23人が35問以上の正解で2級をパスした。

 梅田さんは熱海、伊東両市の公立小中で理科を指導。2011年に伊東西小校長を最後に定年退職した。特にイワナ、アマゴといった淡水魚に詳しく、各種教養講座の講師を務めたほか、伊東市史編さん委員会が発行した「伊東の自然」の編集に携わった。

 今回の合格について「難易度が高かったが、たまたま合格でき、うれしい」と喜んだ。ジオガイドについては「パンフレットなどの書物を見れば分かるような説明をするのではなく、『どうしてだろう』と問題意識や興味を持ってもらうことが大切だと常々、思っている」と持論を展開する。

 梅田さんは現在、市教育委員会の教育相談員を務めている。仕事の傍ら、北海道をはじめ東北、四国といった国内各地のジオパークに赴き、自身のライフワークである淡水魚の研究を兼ねた現地視察を重ねている。「伊豆と国内に約30あるジオパークを比較し伊豆を再発見するのが面白い。これからも楽しんで学びながらガイドを続けたい」と目を輝かせている。

 【写説】ジオ検定1級にただ1人合格した梅田さん=市役所