70周年を祝って餅つきを楽しむ住民=富戸の大室町会館

 ■記念式典 先人に感謝、節目祝う

 伊東市富戸の大室町町内会(加賀昇会長、加入150世帯・350人)は9日、大室町会館などで同町70周年記念式典を開いた。未開だった土地を苦難の末切り開き、礎を築いた先人に感謝しながら、入植から丸70年の節目を祝った。

 大室山麓にある同町は1947(昭和22)年4月11日、旧満州国からの引き揚げ者17人でつくる「大室開拓農事実行組合」が入植を開始。しかし、水のない荒れ地だったことから開拓は極めて難航した。隣地である池地区の支援を受け、同地区から引水。55(昭和30)年ごろまで、開墾をはじめ畜産、水産加工、綿羊事業などを手掛け、挑戦と失敗を繰り返したという。

 加賀町内会長は式典のあいさつで「17人の先人による入植開始から70年の節目を迎え、大変喜ばしく思う」と感謝。その上で「理想の町・大室町を未来に残すため、今後も絶大な協力を」と呼び掛けた。

 記念イベントの餅つきが行われ、世代を超え多くの住民が威勢良くきねを振った。つきたての餅はあんこ、きな粉、大根おろしなどで味わった。式典前には、大室神社で神事を行った。同町の歴史をまとめた記念誌「大室町七十年史」も配布した。

 【写説】70周年を祝って餅つきを楽しむ住民=富戸の大室町会館