記者会見する伊豆メガソーラーパーク合同会社の朴代表(中央)ら=市役所

 ■計画、建設の問題点説明

 伊東市八幡野で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の「伊豆高原メガソーラーパーク発電所」(仮称)の建設を計画している伊豆メガソーラーパーク合同会社(東京都中央区)の朴聖龍(パク・ソンヨン)代表らが13日、市役所で記者会見し、計画の概要や建設に対する問題点について説明した。3月から実施してきた地元説明会での意見も受け、当初の計画より森林を残し、ソーラーパネルも極力見えないようにするなど、問題点に対処していく考えを示した。

 計画によると、事業面積は約105万平方メートル。ソーラーパネルの設置面積は約36万4千平方メートル、枚数は約12万枚で、発電量は約40・7メガワットを予定。自然との調和の取れた設計を基本方針とし、防災・排水・緑化・自然環境保全なども考える。防犯対策として、ソーラーパネルの設置面の外周に高さ1・8メートルのフェンスを設け、第三者や動物の侵入を防ぐ。今年9月の着工を予定し、総事業費は130~140億円という。

 問題点として、(1)広大な敷地の森林伐採・景観(2)八幡野川の流量(3)八幡野港、海洋汚染(4)ソーラーパネルの撤去−を挙げた。対策として、(1)は森林を残す面積を増やし、樹木で覆うようにしてソーラーパネルが見えないようにする(2)は調整池を3カ所設置し、たまった雨水は八幡野川の許容を超えない流量に調整して放流する(3)は除草剤を使用しないため薬剤が川に流れ込むことはない。調整池にろ過装置を設置して泥水の流出を防ぐ(4)は事業終了後には責任を持ってソーラーパネルなどの機器を撤去−などと説明した。ソーラーパネルの耐用年数は約25年という。

 ■「雇用は地元」

 完成後、雇用は地元の人を対象にする、会社所在地を伊東市に移転して税収面で貢献する、などの地元への貢献についても語った。住民などが求める計画の白紙撤回について、朴代表は「地元の理解、意見を取り入れ、市の発展も考え、互いに協力して発電事業を行っていきたい」と述べるにとどまった。

 合同会社は2014年9月、半導体・太陽電池関連事業の「シリコンバンク」(東京都中央区)の100%出資で設立。同年に八幡野地区の施設用地、設備認定を取得した。17年1月、朴代表が社長を務める太陽光発電所開発・運営・サービスを行う「ハンファエナジージャパン」(同港区)が共同出資者として参加した。同社は太陽光発電事業に特化した会社。

 【写説】記者会見する伊豆メガソーラーパーク合同会社の朴代表(中央)ら=市役所