松永さん(左)の指導で音合わせを確認する芸妓衆=松原湯端町の伊東旧見番

 芸妓(げいぎ)衆にとって、踊りと同じように大切な三味線の稽古。伊東芸妓置屋協同組合(伊東旧見番、三島幸枝理事長)の芸妓衆も、熱心に稽古に取り組んでいる。来年1月の「手習い妓(てならいこ)の会」で、その成果を発表する。

 芸妓衆は長唄の師匠松永鉄文智さんから、三味線を習っている。習い始めてまだ日が浅い芸妓もおり、松永さんはそれぞれのレベルに合わせて丁寧に教える。今は手習い妓の会で披露する長唄「寿」に取り組んでいる。

 若手にとって、舞台で演奏を披露するのは初めて。これまでは立ち方として踊るだけだった。若手の1人佑紀さんは「三味線は難しいけれど、やるしかない」と張り切って稽古に打ち込む。松永さんは「佑紀ちゃんは覚えが早いので、これからが楽しみ」と目を細めて話した。

 三島理事長は「踊りも三味線も大切な芸妓の伝統文化。それを後世に伝えていくためにも、しっかりと稽古を重ねていく必要がある。三味線が弾けるようになれば、お座敷でお客さんにもっと喜んでもらえるはず」と語り、芸妓衆の稽古を後押している。

 手習い妓の会は来年1月13日午後1時半から、東海館で開かれる。

 【写説】松永さん(左)の指導で音合わせを確認する芸妓衆=伊東市松原湯端町の伊東旧見番