生田代表(左)の説明を聞きながら工房を見学する京都市の職員ら=川奈の梅染工房ひかり

 障害者が京都伝統の染色技術を生かした製品づくりに取り組む「梅染工房ひかり」を運営する伊東市川奈の一般社団法人ひかり(生田一夫代表)を14日、京都市職員が視察に訪れた。京都市が進める伝統産業と福祉の連携「伝福連携」による担い手育成支援の参考にするため、職員3人が工房を見学し生田代表らの説明を受けた。

 就労移行・継続支援B型施設の同工房では、京都市の友禅作家山本晃さんの指導で草木染で製品を作っている。障害のある利用者は、型絵描きやタグの縫い付け、材料となる木を細かく切る作業などを担当する。製品の評価は高く、アパレルブランドとの提携の話も進んでいるという。

 生田代表は伝福連携を成功に導くためのポイントとして「最初から高い付加価値のある製品で高工賃を目指すべきだ。伝統技術にこだわることは大切だが伝統製品にこだわる必要はない」などの考え方を伝えた。山本さんは「伝統工芸に必要な細かい作業は、持続力や集中力のある障害者にむいている。後継者としてとても期待している」と話した。

 京都市伝統産業課の恵良陽一工芸係長は「京都の伝統産業界でも、高齢化と後継者不足は深刻な問題。梅染工房の取り組みを今後の支援事業の参考にしたい」と話した。

 【写説】生田代表(左)の説明を聞きながら工房を見学する京都市の職員ら=伊東市川奈の梅染工房ひかり