小枝 真人さん

 ■「染付金魚鉢」 優雅に泳ぐ姿表現

 「第65回日本伝統工芸展」(文化庁、日本工芸会など主催)で、伊豆を拠点に活躍する作家4人が入選した。このうち、伊東市大室高原(富戸)に住む陶芸家小枝真人さん(45)は陶作品「染付(そめつけ)金魚鉢」で、日本工芸会奨励賞を受けた。小枝さんらの入選作は19日から10月1日まで、東京・日本橋三越本店で展示された後、全国の主要都市を巡回する。

 同展は国内最大級の公募展。陶芸、漆芸、木竹工といった7部門に1517点が寄せられ、622点が入賞・入選した。小枝さんは入選者全体のトップ16(新人賞を含む)に入る奨励賞を初めて射止めた。

 小枝さんの作品は直径約45センチ、高さ20センチの器。器全体を水に見立て、1匹の金魚が優雅に泳ぐ様子を表現した。大きく白い地(余白)を使い、見る側の想像力をかき立てる工夫を凝らしている。1999年の初入選以来、入賞を目指しながら、入選を繰り返してきた小枝さんは「簡単ではないと思っていたので、とてもうれしく、ほっとした気持ちもある」と喜びをかみしめた。さらに「シンプルな絵付けで、器の中にストーリーがあるような作品にこだわりたい」と語った。

 小枝さんを除く伊豆地区の入選者は次の通り。

 【陶芸】望月集(伊東市八幡野)

 【諸工芸】前田裕子(伊東市荻)佐々木伸佳(伊豆市冷川)

 【写説】奨励賞を受けた小枝さんの作品「染付金魚鉢」