大串大臣政務官(左から2人目)に要望書を手渡す高田組合長(同4人目)=東京都千代田区の経産省

 ■「八幡野港に土砂流出」

 伊東市八幡野で伊豆高原メガソーラーパーク合同会社が市の規制条例に反して大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設に着手したとして、いとう漁協(高田充朗組合長)は17日、世耕弘成・経済産業相に宛て、再生可能エネルギー特別措置(FIT)法に基づく事業認定の取り消しを求める要望書を提出した。高田組合長らが東京都千代田区の経産省を訪れ、大串正樹大臣政務官に手渡した。大串政務官は「改正FIT法は条例に従うのが大前提。地域と共生できないものではいけない。条例に完全に違反していると確認できれば、取り消しも含めしっかりと対応していく」と話した。

 ■「条例違反なら検討」

 要望書では、雨量が多い時には八幡野港に川から土砂が流出し、しゅんせつ工事を行っているのが現状。港でイカを魚槽で生かしたままにしている漁船を所有する漁業者も多い。ダイビングスポットとしても多くの人が訪れ、工事で濁った海になると海洋生物の減少も予想される、と訴える。総代会では建設計画反対も決議している。

 高田組合長、日吉直人専務、ダイバー代表のほか、自民党の勝俣孝明衆院議員(東海比例)、伊東市支部の西島彰支部長らが同行した。勝俣衆院議員は「伊豆半島は世界認定を受けたジオパーク。しっかり検討してほしい」と訴えた。日吉専務、ダイバーの代表は写真も使って実情を説明した。高田組合長は「思いは伝わったと思う」と感想を述べた。

 同漁協は東京電力本社も訪れ、法令違反があった場合、送電の接続契約を見直すよう求めた。

合同会社

「協定書結ぶ約束、残念」

 伊豆メガソーラーパーク合同会社の担当者は「漁協幹部とは2月2日に協定書を結ぶ具体的な約束をしたのだが、たいへん残念。重要団体の漁協と協議を再開する考えは今でもある」とコメントした。

 【写説】大串大臣政務官(左から2人目)に要望書を手渡す高田組合長(同4人目)=東京都千代田区の経産省