地域活性化策などについて意見を交わすランチミーティング出席者=伊東商工会議所

 ■伊東・熱海の観光関係者ら DCへ誘客策探る

 県は2日、伊東市銀座元町の伊東商工会議所で「ホテル旅館若手経営者等とのランチミーティング」を開いた。伊東、熱海両市で宿泊、飲食、観光関連、漁業などの仕事に携わる男女10人が出席し、土屋優行副知事ら県幹部と地域活性化策について意見を交わした。出席者は地域の魅力を知ることの大切さを再確認し、近く伊東市の城ケ崎海岸を訪れることを決めた。

 県が3年前から年に数回ずつ開いている会議。今回は東京五輪・パラリンピックや静岡デスティネーションキャンペーン(DC)を活用した誘客策について話し合った。

 いとう漁協専務の日吉直人さんは、城ケ崎海岸の活用を呼び掛けた。「伊豆諸島を望むこんな素晴らしい場所はない。遊歩道も整備されている。海からの眺めもいい」と力を込めた。伊豆半島ジオガイド協会理事の田畑朝恵さんは「伊東の自然に対し、熱海にはすてきな店がたくさんある。お店巡りツアーを企画したら、若い人に喜ばれるのではないか」と述べた。

 土屋副知事は「熱海のV字回復は、地元の人が地元の良さを知ることから始まったという。伊豆市修善寺でも、子どもたちが地域の魅力を調べて発信する事業が行われている」などと述べ、城ケ崎海岸視察を提案。「地元に住んでいても、じっくり見たことのない人は多いはず。良さを知ることで、活用にもつながるのではないか」と呼び掛けた。

 ■外国人旅行者対応も必要

 会議では、今後増加が予想される海外からの観光客への対応も議題になった。熱海市の常盤木羊羹店常務の前沢綾乃さんは「外国人が多いので、多言語で案内できるようにしている。自分の国の言葉で案内されると喜んでくれる。小さいことだけれど、みんなで取り組めば良い結果が生まれる」などと述べた。同市のみやこ荘若旦那の大柴一容さんも「つたない応対が喜ばれるケースもある。日本の田舎で自分の国の言葉であいさつされればうれしいと思う」と賛意を示した。

 土屋副知事は「東京五輪・パラリンピックやラグビー・ワールドカップなどで、日本を訪れる外国人旅行者は増える。ただし、受け入れ体制ができていなければ伊豆に客は来ない」と述べ、早急な対策の必要性を訴えた。

 【写説】地域活性化策などについて意見を交わすランチミーティング出席者=伊東商工会議所