伊東市のホテル跡地を巡る贈収賄事件で収賄罪に問われた前市長佃弘巳被告(71)の第4回公判が22日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、前副市長・原崇氏(69)の証人尋問を行った。原氏は、跡地購入は佃被告の発案で事前交渉を全て佃被告1人で行ったと証言した。次回公判は12月25日で、被告人質問を行う予定。

 原氏は検察側の質問に答えて、2015年4月上旬に地権者が土地を2億1千万円程度で売る意向だと佃被告から初めて伝えられたと説明した。「その時も土地の用途や取得目的を聞いた記憶はない」「話を聞く前にこの土地の購入を検討したことはない」などと述べた。

 弁護側から土地購入価格について尋ねられた原氏は「不当に高い値段で買わされ損害を被ったという認識はない。安い買い物だと感じた」と答えた。佃被告の人柄や実績についての質問には「幅広い人脈を持ち、部下を大切にする人だった。12年間で市の財政を立て直し、市民生活に直結する事業を推し進めた」と述べた。

 起訴状によると佃被告は現職だった15年8月下旬~9月上旬、同市桜木町のホテル跡地を市に購入させるなどの便宜を図った見返りとして、土地を所有していた東和開発社長(当時)の森圭司郎被告(48)=贈賄罪で公判中=から1300万円を受け取ったとされる。