■積極的防災アピールへ

 県は27日、伊豆市土肥地区の沿岸部を、全国初の津波災害特別警戒区域(オレンジゾーン)と東伊豆町、河津町に次ぐ県内3番目の津波災害警戒区域(イエローゾーン)に指定した。同市は本来の趣旨とは異なり、危険性が高い地域と認識されることを避けるために決めた愛称を使用しながら、積極的に防災に取り組む地域であることをアピールする。

 東日本大震災の教訓を踏まえた津波防災地域づくり法に基づき指定した。津波対策を促して地域の安全性を高める目的。オレンジゾーンに指定されると、区域内の社会福祉施設や学校、医療施設は新築、建て替えの際、居室床面の高さを津波の浸水深以上にすることが求められる。イエローゾーンは建築や開発行為は制限せず、警戒避難体制の整備を促す。

 同市は2016年2月、「伊豆市“海と共に生きる”観光防災まちづくり推進計画」に着手。17年12月には住民代表や漁協、観光関係者、国土交通省、県、市などで構成する市津波災害地域づくり推進協議会からの答申を受けて、推進計画(第2版)を策定した。オレンジゾーンについては「丁寧に進める」とし、「トップランナーとして地域にメリットのある支援策を国、県と積極的に創出する」などと盛り込んだ。

 今年1月には説明会を開催。住民の理解が得られたとして、同市が県に対して指定の意思を伝えた。指定による観光面へのマイナスイメージを防ぐための愛称も募集。投票結果も踏まえて「海のまち安全創出エリア」「海のまち安全避難エリア」に決めた。