円成寺跡の発掘調査の経過報告を写真パネルで紹介しているテーマ展示=伊豆の国市郷土資料館

 ■「中世にあった尼寺知って」

 伊豆の国市立中央図書館2階にある「市郷土資料館」で来年1月末まで、テーマ展示「いずのくにを掘る2・北条氏鎮魂の寺・円成寺跡」が行われている。国史跡「北条氏邸跡(円成寺跡)」(同市寺家)の発掘経過報告を写真パネルで紹介している。

 同史跡は守山の麓に位置し、鎌倉時代の北条氏館跡と、南北朝~室町時代の円成寺跡から成る。同寺は北条氏の菩提(ぼだい)を弔うために一族の女性たちが建立した。室町時代には伊豆の国守護・上杉氏の子女が入っており、重要な寺院であったと考えられている。

 展示しているのは、発掘調査で明らかになった池跡の全景、出土した当時の供養塔・五輪塔などの写真パネル。全景では、池の南側に礎石建物が位置し、池と礎石建物の間に六方石で仕切りがされていたことや、池の外周に川原石を並べて縁石として利用していたことなどが分かる。五輪塔は六方石の東側の土坑から出土した。同史跡から発掘された出土品も館内のケースに展示している。

 同館は「発掘がどのようにして進められているのかが分かる展示になっている。中世に市内に尼寺があったことを市民に知ってもらいたい」と話す。

 入場無料。開館時間は午前9時~午後4時半。休館日は図書館の休館日に準ずる。

 【写説】円成寺跡の発掘調査の経過報告を写真パネルで紹介しているテーマ展示=伊豆の国市郷土資料館