胸骨圧迫やAEDの使い方などを学ぶ1年生=伊豆の国市の長岡中

 ■AED操作など訓練 地域の一員、自覚促す

 駿東伊豆消防本部は本年度、第2方面(伊豆市、伊豆の国市、函南町)管内の中学校を対象に、授業の一環として普通救命講習を受けてもらう取り組みを始めた。大地震や自然災害などが発生した際、救命の担い手として期待される中学生に、地域の一員としての自覚を促すとともに、命の大切さ、尊さを学んでもらう。

 同方面は、5年間で管内の15~64歳の20%に救命講習を受講してもらうため、年間約2600人を目標に普及啓発を行っている。中でも災害発生時に学校や家庭など地域にいる可能性が高い中学生に対し、在学中に必ず1回は受講してもらおうと、管内の全9校に協力を依頼した。沼津市内は中学生の受講が進んでいるが、第2方面は一部の学校が独自に受講する状況だった。

 伊豆の国市立長岡中の講習は29日に行い、1年生145人が参加した。同本部の応急手当て指導員11人と消防職員4人が学校を訪れ、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方などを指導した。生徒たちは傷病者を発見する役、AEDを持って来て協力する役、駆け付ける救急隊員に分かれ、人形を使って胸骨圧迫や人工呼吸、AEDの操作などを訓練した。生徒代表は「少しでも役に立てるよう、学んだことをしっかり覚えておきたい」と発表した。

 韮山中、中伊豆中はすでに実施。6月は函南中、7月は大仁中が予定し、その他も日程調整している。渡辺肇・第2方面本部長兼田方中消防署長は「地域だけではなく、まずは家族など身近な人を助けるために身に付けてほしい」と話した。

 【写説】胸骨圧迫やAEDの使い方などを学ぶ1年生=伊豆の国市の長岡中