慰霊碑に献花する遺族=南伊豆町中木

 ■「次は犠牲者出さない」

 1974年に発生した伊豆半島沖地震の犠牲者をしのび9日、南伊豆町中木区(高野清春区長)は慰霊祭を中木記念公園で開いた。遺族や町職員、消防団員ら約70人が参列し冥福を祈った。

 式典では高野区長が「(次の大規模地震は)明日か半年後か10年後か分からない。今度は一人の犠牲者も出さないことを、亡くなった人への誓いとしたい」とあいさつし、参列者が慰霊碑に献花した。発生時刻にはサイレンを鳴らし全町で黙とうした。

 地震は43年前の5月9日午前8時33分に発生した。30人が亡くなり、うち27人が中木だった。被災した元町職員の高野馨さん(69)は発生当時、町役場にいたという。「大きな揺れのあと、役場から中木の方を見ると山越しに煙が見えた」と語る。急いで中木へ駆け付けると土砂崩れで集落が埋まり民家が燃えていた。「自宅も埋まった。消火と捜索に追われる日々だった」と振り返った。

 【写説】慰霊碑に献花する遺族=南伊豆町中木