菱垣廻船の航跡をたどっているサザンクロス号=下田市の下田港

 江戸時代に天下の台所・大坂と江戸を往来した貨物船「菱垣廻船(ひがきかいせん)」の航跡約700キロをヨットでたどる試みが行われている。大阪市港区天保山地区の主催団体「菱垣廻船の航跡~風待ち港実行委員会」の会員7人が乗船するサザンクロス号(全長約12メートル)が、17日から下田市の下田港に寄港している。

 大阪港開港150年記念事業の一環。サザンクロス号は3日に大阪港を出航、当時の船が悪天候時に避難した「風待ち港」にも立ち寄っている。途中で藻がスクリューに絡まり、高波に遭うなどしながら航海を続け、16日には南伊豆町の妻良港にも船を着けた。19日朝に下田港を出て、20日に東京港に到着する予定。

 中路康行艇長は「先人の苦労を感じながら航海を楽しみたい。下田や南伊豆の港町とも縁ができたので、これをきっかけに天保山地区との交流が始まればうれしい」と話した。

 【写説】菱垣廻船の航跡をたどっているサザンクロス号=下田市の下田港