軽妙な語り口で聴衆の笑いを誘う小さんさん=下田市民文化会館

 年始恒例の寄席「第29回下田名人会」(下田市振興公社主催)が8日、市民文化会館で開かれた。落語家の柳家小さんさんや古今亭文菊さんら5人が出演し、来場者約250人に初笑いと福を届けた。

 トリの小さんさんが古典落語「井戸の茶わん」を披露した。50両の小判が隠されていた1体の仏像を巡り、登場人物が右往左往する内容で、売り手の「屑屋(くずや)」と買い手となった堅物の武士の心情、行動を軽妙かつ円熟味のある語り口で聴かせた。

 文菊さんは、そば屋の常連客が大量のそばを食べる男を大食いの賭けで打ち負かそうとする「そば清」を演じた。途中で聴衆の携帯電話が鳴っても「出前の注文じゃないですか」とネタに取り込む余裕を見せて笑いを誘った。

 開口一番を務めた橘家かな文さんが落語「薬缶(やかん)」、林家つる子さんが「初天神」、江戸家小猫さんが動物ものまねを披露した。

 【写説】軽妙な語り口で聴衆の笑いを誘う小さんさん=下田市民文化会館