遊歩道の最高地点(三十三観音コースの展望台)から望む下田市街地

 ■折戸―下田公園結ぶ

 下田旧町内の津波避難路を兼ねた、春日山遊歩道整備事業が11日までに終了した。市が2016、17年度の2年間で約1億円を投じて整備した。既設の春日山三十三観音コース(石切り場跡)を経て、折戸と下田公園を結ぶ山の遊歩道が完成した。

 下田港に面した旧町内は、約3200人が居住し、ほぼ全域が津波浸水区域。南海トラフ地震では、10メートル前後の津波が想定されている。しかし、耐浪性を備えた津波避難ビルはなく、短時間で避難できる高台も少ないことから、市は近くの山への避難路整備に力を入れている。

 今回の事業では、市立下田小裏山の三十三観音コースと、長楽寺―下田公園の既設の遊歩道を補修し、三十三観音コースからそれぞれ折戸、了仙寺、長楽寺を結ぶコースを新設した。長楽寺―下田公園の遊歩道は、これまでほとんど利用されておらず、腐食していた途中の歩道橋(通称「渡らずの橋」)も改修した。

 整備延長は1070メートル、総延長は約1300メートル。遊歩道の最高地点は、標高75メートル(三十三観音コースの展望台)。

 市は今後、遊歩道として日常的な利用向上を図るため、案内看板や道標などを整備する。

 このほか、市は旧町内の津波避難路として大安寺と下田幼稚園の裏山(乳峰山)から広域避難所の敷根公園へ至る避難路を18、19年度の2年間で整備する。

 【写説】遊歩道の最高地点(三十三観音コースの展望台)から望む下田市街地