慰霊に献花し手を合わせる遺族=南伊豆町中木

 ■遺族ら集まり慰霊祭

 伊豆半島沖地震から44年がたった9日、27人が犠牲となった南伊豆町中木区=高野清春区長(66)=は慰霊祭を執り行った。遺族や区役員、消防団員、町幹部ら80人が中木記念公園に集い犠牲者をしのんだ。

 出席者は早朝から慰霊碑に白い菊を手向けた。発生時刻にはサイレンを鳴らし全町一斉に黙とうした。高野区長はあいさつで「地震を体験した者は44年を経ても忘れられない」とし「いつ起きるか分からない災害に備え意識高揚の日としたい」と述べた。

 一方で半世紀近くが過ぎ地震を知らない世代も増えている。消防団で中木を管轄する第4分団第2分隊の鈴木敦雄分隊長は28歳で当時は生まれていなかった。式典に出席し「器具点検や警戒を怠らず災害に備えている。地域の安全を守っていきたい」と碑を前に気を引き締めた。

 地震は1974年5月9日午前8時33分に発生し、中木では城畑山が崩壊して27人が亡くなった。大瀬などでも被害があり、犠牲者は合計30人を数えた。

 【写説】慰霊に献花し手を合わせる遺族=南伊豆町中木