水槽の中のアカテガニを観察する子どもたち=西伊豆町安良里

 ■神秘的な生態学ぶ

 西伊豆町の安良里地区まちづくり委員会は27日夜、安良里の浦上海岸で「アカテガニの放仔(ほうし)観察会」を開いた。親子を中心に約40人が参加し、大潮の夜に山から海へと集まる神秘的な生態について学んだ。

 アカテガニは山や林に生息し、大潮の日が近づくと海に集まり、雌が腹部で育った幼生「ゾエア」を海中に放出する。

 子どもたちは懐中電灯を手に、アカテガニが体を震わせながら幼生を海中に放つ様子を観察した。生命誕生の瞬間を見て「すごい」「なんだかおもしろい」などと歓声を上げた。

 委員会が用意した水槽で放出を間近に見学し、顕微鏡で幼生の姿を観察した。賀茂小3年の鈴木梓円さんは「見ることができて良かった。幼生を魚が食べようとしてたのは、かわいそうだった」と話した。

 同委員会は安良里地区の美しい自然や環境、生物の保全に関心を持ってもらおうと毎年実施している。

 【写説】水槽の中のアカテガニを観察する子どもたち=西伊豆町安良里